Ubuntu20.04にSnipe-ITをインストールします

この記事では、Ubuntu20.04にSnipe-ITをインストールする方法について説明します。

Snipe-ITは、IT資産管理のために作成されたもので、IT部門は、誰がどのラップトップを持っているか、いつ購入したか、どのソフトウェアライセンスとアクセサリが利用可能かなどを追跡できます。Snipe-ITはオープンソースのIT資産管理であり、複雑なIT資産追跡スプレッドシートの必要性を排除します。

前提条件

Ubuntu20.04にインストールされた専用サーバーまたはKVMVPS。
rootユーザーアクセスまたは管理者権限を持つ通常のユーザー。

Ubuntu20.04にSnipe-ITをインストールします

1.サーバーを更新し、依存関係をインストールします。

# apt update -y

# apt upgrade -y

unzip依存関係をインストールします

# apt-get install unzip -y

2. ApacheWebサーバーをインストールします

# apt install apache2 -y

インストール後、次のコマンドを使用してapache2サービスを開始して有効にします。

# systemctl start apache2 && systemctl enable apache2

Apache Webサーバーのファイアウォールおよびファイアウォールブロック要求を有効にした場合は、ファイアウォールでポートを開きます。

# ufw allow 80/tcp

# ufw allow 443/tcp

# ufw reload

それでは、Apacheのインストールを確認しましょう。ブラウザを開き、デフォルトページをテストします。

http://[SERVER IP]

Apacheのmod_rewrite モジュールを有効にします。Snipe-ITでは、URLをよりクリーンに書き換えるために、この拡張機能が必要です。

# sudo a2enmod rewrite

Apache Webサーバーを再起動して、変更を適用します。

# systemctl restart apache2

3.MariaDBをインストールします

# apt install mariadb-server mariadb-client -y

次のコマンドを使用して、mariadbサービスを開始して有効にします。

# systemctl start mariadb && systemctl enable mariadb

MariaDBのデフォルト設定は保護されません。次のコマンドを使用して、インストールを保護しましょう。

# mysql_secure_installation

スクリプトが実行されると、複数の質問が表示されます。

rootの現在のパスワードを入力するように求められます（noneの場合は入力してください）。

次に、次のセキュリティ保護用の質問に「はい/はい」と入力します。

Set a root password? [Y/n]: y
Remove anonymous users? : y
Disallow root login remotely? : y
Remove test database and access to it? : y
Reload privilege tables now? : y

4.PHPとPHPComposerをインストールします

ここでは、次のコマンドを使用して、デフォルトのPHPバージョン7.4およびWebデプロイメント用の他のモジュールをインストールしています。

# apt install php php-bcmath php-bz2 php-intl php-gd php-mbstring php-mysql php-zip php-opcache php-pdo php-calendar php-ctype php-exif php-ffi php-fileinfo php-ftp php-iconv php-intl php-json php-mysqli php-phar php-posix php-readline php-shmop php-sockets php-sysvmsg php-sysvsem php-sysvshm php-tokenizer php-curl php-ldap -y

PHP Composerをインストールします。これは、Snipe-ITにライブラリをインストールおよび更新するためのPHP依存関係管理ツールです。

Composerインストーラーをダウンロードします。

# curl -sS https://getcomposer.org/installer | php

composer.phar実行可能ファイルを/ usr / local / bin /に移動します。

# mv composer.phar /usr/local/bin/composer

5.データベースを作成します

Snipe-ITのデータベースとデータベースユーザーを作成します。まず、rootユーザーとしてMySQL / MariaDBにログインします。

# mysql -u root -p

このタスクを実行するには、次のコマンドを実行します。

CREATE DATABASE snipe_it;
CREATE USER 'snipe_it_user’@’localhost' IDENTIFIED BY 'EXAMPLE_PASSWORD';
GRANT ALL PRIVILEGES ON snipe_it.* TO 'snipe_it_user’@’localhost';
FLUSH PRIVILEGES;
EXIT;

注：snipe_it_userを選択したユーザー名に置き換え、EXAMPLE_PASSWORDを選択したパスワードに置き換えます。

6.Snipe-ITをインストールします

Webサーバーのルートディレクトリに移動します。

# cd /var/www/

gitを使用してhttps://github.com/snipe/snipe-itURLから最新のSnipe-ITリポジトリを複製し、ダウンロードしたファイルをsnipe-itディレクトリにコピーします。

# git clone https://github.com/snipe/snipe-it snipe-it

snipe-itディレクトリに切り替えます。

# cd /var/www/snipe-it

Snipe-ITには、サンプル構成ファイルが付属しています。/var/www/snipe-it/.envにコピーします。

# cp /var/www/snipe-it/.env.example /var/www/snipe-it/.env

構成ファイルを編集します。

# nano /var/www/snipe-it/.env

Snipe-IT構成ファイルで、これらの設定を見つけます。

APP_URL=null
APP_TIMEZONE=’UTC'

APP_URLをサーバーの完全修飾ドメイン名、またはパブリックIPアドレスに設定します。UTC以外のタイムゾーンを使用する場合は、タイムゾーンをPHPでサポートされているタイムゾーンに変更し、一重引用符で囲みます。

APP_URL=example.com
APP_TIMEZONE=’America/New_York'

これらの設定を見つけます。

DB_DATABASE=null
DB_USERNAME=null
DB_PASSWORD=null

これらの値を、手順3で設定したデータベース情報に変更します。

DB_DATABASE=snipe_it
DB_USERNAME=snipe_it_user
DB_PASSWORD=EXAMPLE_PASSWORD

ファイルを保存して閉じます。

Snipe-ITデータディレクトリの正しい所有権と権限を設定します。

# chown -R www-data:www-data /var/www/snipe-it
# chmod -R 755 /var/www/snipe-it

Composerを使用してSnipe-IT依存関係をインストールします。各コマンドでrootとしてこれを実行しないように警告が表示されます。Snipe-ITインストールのrootとして続行しても問題ないため、yesと入力してEnterキーを押します。

# composer update --no-plugins --no-scripts
# composer install --no-dev --prefer-source --no-plugins --no-scripts

Composerの実行が終了したら、前に作成した/var/www/snipe-it/.env構成ファイルにLaravelAPP_Key値を生成します。yesと入力し、続行するように求められたらEnterキーを押します。

# php artisan key:generate

7.仮想ホストファイルを作成します

まず、デフォルトのApacheconfファイルを無効にして、新しいvhostconfファイルを作成します。

デフォルトのApache構成ファイルを無効にします。

# a2dissite 000-default.conf

新しいApache構成ファイルを作成します。

# nano /etc/apache2/sites-available/snipe-it.conf

以下の情報を貼り付けて、example.comをサーバーのドメイン名またはパブリックIPアドレスに置き換えます。

ServerName example.com
DocumentRoot /var/www/snipe-it/public

Options Indexes FollowSymLinks MultiViews
AllowOverride All
Order allow,deny
allow from all

ファイルを保存して終了します。

新しい構成ファイルを有効にします。